運用は「数字」で判断するのではなく、「率」で考えた方がいいのでは?日経平均急落に思うこと。

資産運用

マスコミが、日経平均株価急落を報じていました。日経平均が前日の終値39688円から38820円(2024年3月11日)になりました。
今回の下げ幅が、2年9ヶ月ぶりの大きな下落が起きたかの様に報じているマスコミも見られました。しかし、実際には「868円」下げたのが2年9ヶ月ぶりということだと思います。率で考えれば、「先週末の終値が39688円から38820円になりました。先週末から2.2%下落しました」ということになります。少し、過去の日経平均株価を見てみました。

・2023年3月13日と3月14日の事例。
2023年3月13日の終値:27832円
2023年3月14日の終値:27222円
前日比−611円。2.2%下落。

・2022年12月19日と12月20日の事例。
2022年12月19日の終値:27237円
2022年12月20日の終値:26568円
前日比−669円。2.5%下落。

このように、日経平均の終値で前日比2.2%下落するような局面は珍しいのかもしれませんが、少なくとも、「2年9ヶ月ぶりの大きな下落」と表現する必要はないかと思います。むしろ、下げた率は2022年12月19日から20日の方が2.5%下落していて、こちらの方が「大きな下落」です。ちなみに2.5%下落したのは、約1年3ヶ月前の出来事です。

同様に運用に関して、金額で「〜円、利益出ました!」的な表現をSNSで見かけますが、正確には「元本がいくらで、利益がいくらで、含み損益は何%」ということが分からないと評価も難しいです。
例えば、
①元本が100万円で、年間利益5万円なら、含み損益は5%です。
②元本が1000万円で、年間利益10万円なら、含み損益は1%です。

この場合、①の年間利益5万円と比べて、②の方が年間利益10万円と大きいです。しかし、含み損益で比較すると、①の含み損益が5%と②の含み損益1%よりも大きいです。どちらが上手く運用したか?と聞かれれば、①と判断するのではないのでしょうか?もしも、①が元本1000万円で運用して、含み損益5%を達成していれば、年間利益は50万円になるわけですから。

このように、特に運用に関しては、金額などの「数字」だけでは分からないことも多いので、「率」で考えた方が良いと思っています。特に含み損益は、元本と利益を計算に含むので、特に重要な数字だと認識しています。そのため、波乗りうーたんの運用実績は含み損益は何%?で表現することを大切にしています。
今回の報道は波乗りうーたん的に、少し納得できませんでした(ド素人の意見です。波乗りうーたんの認識が間違っていたら、すみません…)。

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