「FANG+(ファング プラス)インデックス」は世界的な有名企業に集中投資できる投資信託で、最近とくに注目されている銘柄の1つです。SBI証券の販売金額ランキングでも、「iFreeNEXT FANG+インデックス」がベスト10に入ることも珍しくありません。また、「iFreeNEXT FANG+インデックス」の純資産総額も3000億円に迫る規模で、かなり売れていることが見てとれます。
FANG+とはFacebook・Amazon・Netflix・Googleの4銘柄の頭文字から作られた銘柄です。上記の4銘柄に6銘柄がプラスされて、合計10銘柄で構成されています。2024年7月9日現在でFANG+に取り入れられてる銘柄は、以下のアメリカを代表する10企業です。
- Facebook(フェイスブック)
- Amazon(アマゾン)
- Netflix(ネットフリックス)
- Google(グーグル)
- Apple(アップル)
- Microsoft(マイクロソフト)
- Nvidia(エヌビディア)
- Tesla(テスラ)
- Snowflake(スノーフレイク)
- Broadcom(ブロードコム)
かつてはアメリカで上場していた中国企業のアリババや百度が含まれた時期もあったそうですが、現在はアメリカ企業のみとなっています。
FANG+の成長力はすごいです。直近1年間の「iFreeNEXT FANG+インデックス」のリターンは驚異の+65.85%!例えば、1年前に100万円の「iFreeNEXT FANG+インデックス」を買って置いておいたら165万円になっています。
eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)「オルカン」の直近1年のリターンが+34.39%、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)が+40.26%です。オルカンとS&P500の成績も十分だと思っていますが、FANG+の成績は本当にすごいです。
(※直近1年リターンは2024年7月9日を基準にしています。)
ただし、波乗りうーたんとしては、FANG+には投資するつもりはありません。理由は以下の3点です。
①ハイリターンが期待できるが、組入銘柄がたった10社。
先ほどの様に、FANG+の組入銘柄はたったの10銘柄です。オルカンが世界47の国と地域で約3000銘柄、S&P500が米国の500銘柄と比較するとかなり「少数精鋭」です。また、オルカンやS&P500は金融株や航空株、コモディティ株などなど含まれる業種も多岐に亘りますが、FANG+に含まれる業種はIT分野とテクノロジー分野に偏っていて業種も「少数精鋭」です。そのため、「少数精鋭」が好調な時は大きなリターンが期待できる反面、「少数精鋭」が不調の時は大きなリスクを背負ってしまう可能性が考えられます。
②FANG+は今後も安定的に成長し続けるとは限らない。
IT分野とテクノロジー分野は、ちょっとしたことで成長が止まってしまうこともあります。たとえばIT分野ではデータプライバシーや独占問題に関して、政府から規制強化を受けやすいという特徴があります。また、規制強化だけでなく税制の優遇措置の変更等、最先端の分野だからこそルールが未熟なため、ルール変更によって大きな影響があると考えています。
③手数料が高い。
「iFreeNEXT FANG+インデックス」の手数料は0.7755%です。オルカンの0.0572%や、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)の0.0935%と比べると、かなり高いと感じています。
最近は米国株式やハイテク産業が絶好調なため、そのような銘柄を集めた「少数精鋭型」のファンドがいろいろと発売されています。
例えば、Google(グーグル)、Apple(アップル)、Facebook(フェイスブック)、Amazon(アマゾン)、Microsoft(マイクロソフト)、Tesla(テスラ)、Nvidia(エヌビディア)の通称「マグニフィセント・セブン」に投資するファンドがあります。る
また、米国の株価指数「S&P500指数」の中でトップ10社に絞った、「S&P500トップ10指数」に投資するファンドも発売されています。
「よくこんな商品思いつくなー」とは思いますが、波乗りうーたんは「少数精鋭型」のファンドには投資しない方針です。
未来のことは全く分からないので、なるべく広く分散投資して、どんな時代が来ても、ある程度利益のおこぼれを頂く方針の方が無難な気がしています。
以上の理由からFANG+だけでなく、「少数精鋭型」のファンドには投資するつもりはありません。
※あくまで個人の感想です。すみません。
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