SBI証券で、2025年中に定期売却サービスが拡充されます。

資産運用

SBI証券の投信定期売却サービスが、定額だけでなく定率売却にも対応する予定です。2025年中にはサービスが始まるかもしれません。

SBI証券では、ファンドの「定期自動積み立て」だけでなく、ファンドの「定期自動売却」によって、そのまま運用を継続しながら年金代わりに少しずつ売却して現金で受取るという機能も有しています。
しかし、これまでは「定額」での自動売却には対応していましたが、「定率」での自動売却には対応していませんでした。
「定額」と「定率」では、かなり状況が異なると思っています。

「定額」自動売却では、例えばファンドの評価額が1000万円で、「定額自動売却」を毎月5万円に設定した場合、5万円が売却されます。ファンドの評価額が暴落して500万円になった場合でも、5万円が売却されます。
「定率」自動売却では、例えばファンドの評価額が1000万円で、「定額自動売却」を毎月5%に設定した場合、1000万円の5%の50万円が売却されます。ファンドの評価額が暴落して500万円になった場合では、500万円の5%の2万5千円が売却されます。

この様に、「定額」自動売却では、毎月の売却額が変わらないというメリットがありますが、ファンドの評価額が低くなっている時は、評価額に対して売却しすぎてしまうかもしれません。「定率」自動売却ではファンドの評価額によって毎月の売却額が変わってしまうというデメリットはありますが、ファンドの評価額に対して一定の割合で売却してくれます。「定率」自動解約を選択することによって、ファンド資産が増えた年は「多く」売ることができ、ファンド資産が減った年は「少なく」売ることが自動で行える様になります。
ファンドの積み立て投資時は、定額積み立てで自動的に「相場が安い時に多く買い、高い時に少し買う」というドル・コスト平均法が有効です。しかし、取り崩し時に「定額」売却をしてしまうと、相場が安い時に多くのファンドを売却することになり、結果として資産の寿命を縮めてしまうかもしれません。そのため、波乗りうーたんとしては、自動売却の方法を選択するなら「定率」自動売却の方が良いと思っています。
競合の楽天証券は定額売却と定率売却に対応していました。しかし、SBI証券は定額売却しか選べない状態でしたが、2025年中に定率売却に対応することによって、自動売却機能において楽天証券と並ぶことになります。
低コストのインドインデックスファンドや、S&P500のトップ10に投資する様な、新しいファンドの設定も投資家の選択肢が確実に広がるため基本的には賛成です。また、今回の様な「積み立て投資」から「定率自動売却」などの「投資から売却」までの包括的なシステムの整備も、投資家の利便性の向上に繋がるので大賛成です。

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