米国・NVIDIA(エヌビディア)の株価が10年で約190倍に成長していました。すごい!

資産運用

米国の半導体企業NVIDIAは「マグニフィセント・セブン」の1つです。「マグニフィセント・セブン」とはGoogle、Apple、facebook(現Meta)、Amazon、Microsoftの通称「GAFAM」にNVIDIAとTESLAを加えたアメリカ、いや世界を代表するテック企業7社を指します。この「マグニフィセント・セブン」の時価総額は日本、イギリス、ドイツの3カ国合計の時価総額よりも大きくなっています。その中でも、最近の「AIブーム」を牽引しているNVIDIAの株価が急成長していると話題になっているので、「ヤフーファイナンス」で株価の推移を確認してみました。株価チャートは以下の通りです。

直近10年のチャートです。なんと10年で約190倍になっています(2024年3月4日現在)!10年前に100万円分の株を仕込んでおいたら、シンプルに1億9000万円になる計算です。今は当時と比べると円安なので、ドルで仕込んだ株を円に戻した場合、もっと利益が出ているかもしれません。夢があります!そもそも10年前にNVIDIAの成長を信じて株を買った人や、何度か大きな下落局面でも、株を持ち続けられた人は本当にすごいと思います。
おそらく、現在も10年後、20年後に何百倍にも成長する企業の株もあると思いますが、その株を探すことはかなり難しいと思っています。

「インデックスファンドの父」と呼ばれている、ジョン・ボーグルの言葉で以下のようなものがあります。

・干し草の中の小さな針を探すのではなく、干し草自体をまるごと買いなさい!干し草とは、すなわち株式市場全体のことで、低コストのインデックス・ファンドを利用すればそれが可能である。

・時間は友だ。衝動は敵だ。

投信・外貨建MMF|SBI証券 (sbisec.co.jp)

この2つの言葉は、様々な企業の株の中から、急成長を遂げる企業の株を探すよりも、市場全体に投資し、平均的なリターンで長期間運用させた方が、良い結果が生まれる可能性が高いことを説いています。ここでいう「一本の針」は10年前のNVIDIAの様な急成長企業で、「干し草の山」はS&P500やMSCI ACWIに連動するインデックスファンドのことを指しています。
ここで、「干し草の山」であるMSCI ACWIに連動するインデックスファンドの例として、eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)「オルカン」の構成銘柄を見てみます。オルカンの月次レポートは「三菱UFJアセットマネジメント」のサイトから引用しました。


引用元
https://www.am.mufg.jp/pdf/geppou/253425/253425_202401.pdf?_gl=1*90fpcp*_ga*NTU5ODIyMzY5LjE3MDE3ODg0Mzc.*_ga_3ZNV996Y9H*MTcwOTQ4MDk2Ny4zLjAuMTcwOTQ4MDk2Ny42MC4wLjA.&_fsi=a2qOsLJ9&_ebx=8sb014749m.1685189912.7upt3l9

上記のレポートの様に、オルカンの中には日本を含む47の国と地域、合計2837銘柄を含んでいます。このことから、オルカンを購入している波乗りうーたんは、既にNVIDIAはもちろん、世界中の優良企業が生み出す利益を享受できていることになります。
さらに、MSCI ACWIは年4回銘柄の変更を行っています。先日も中国経済の低迷を受けて中国株の割合が引き下げられ、順調に成長が見られるインド株の割合が引き上げられました。このようにMSCI ACWIの中身は常に入れ替えられていて、成長しているマーケットや産業は自動的に組み入れられ、調子の悪いマーケットは割合が低下したり、ロシアの様に戦争を起こした国のマーケットは除外されます。

そのため、MSCI ACWIに連動するオルカンを購入していれば、どんな未来が来ても利益を取り逃がすことなく、平均的なリターンを得ることができます。そのリターンを長期で積み重ねれば複利の効果も期待できます。
一方、「一本の針」を探す投資手法は、プロが運用するアクティブファンドがインデックスファンドにほぼ勝てないことを考えると、かなり難しい投資手法だと思っています。波乗りうーたんは「一本の針」を探すことを完全に諦め、「干し草の山」をひたすら購入する投資方針をとっています。

それにしても、NVIDIAの10年で190倍の成長はすごいです。そして、この様な企業が育つアメリカ経済は本当に強いと思います。

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