2月の投資信託、1兆3930億円の資金流入。オルカンが純資産総額で2位になりました。

資産運用

日経新聞が、2月の投資信託で1兆3930億円の資金が流入したことを報じています。2月もeMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)「オルカン」と、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)の流入額が他のファンドを圧倒しています。また、オルカンが純資産総額が約2.6兆円まで膨らみ、純資産総額ランキングで2位になりました。

少し前は、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)の方が月間ランキングで1位を取っていましたが、最近はオルカンが1位を取ることが多くなりました。しかし、純資産総額ではeMAXIS Slim(S&P500)が3.7兆円と、オルカンよりも1兆円以上大きいです。
とは言え、eMAXIS Slimシリーズの2商品が、純資産総額ランキングの1位、2位を独占し、かつ流入額も他のファンドを圧倒していることから、しばらくこの状態は続きそうです。

2月の資金流入ランキングで5位・三井住友トラスト・アセットマネジメント「半導体関連 世界株式戦略ファンド<愛称:半導体革命>」と、8位・野村アセットマネジメントの「野村世界業種別投資シリーズ(世界半導体株投資)」は1月と比較して大幅に資金が流入しています。いずれも半導体関連のファンドで、ここでも半導体人気が分かります。半導体人気と言えば、米国・NVIDIA(エヌビディア)の勢いは本当にすごいです。以前、NVIDIAについては記事にしました。

米国株式(S&P500)に連動するインデックスファンドが2商品ランキングに入っていますが、全世界株式に連動するインデックスファンドはオルカンだけです。以前は先進国株式(日本除く)のインデックスファンドも人気がありましたが、昨今の日本株の好調さから、日本株の入った全世界株式型のインデックスファンドの方が好まれそうです。

少し不思議なのは、毎回、S&P500に連動するインデックスファンドは複数商品がランキングに入る傾向があるのに、全世界株式型に連動するインデックスファンドは基本的にオルカンだけです。楽天・オールカントリー株式インデックスファンドや楽天全世界インデックスファンド、SBI・V・全世界株式なども、かなりいい商品だと思うのですが少し不思議です。特に、楽天全世界インデックスファンドや、SBI・V・全世界株式は、オルカンと違いバンガード・トータル・ワールド・ストックETFなどを投資対象としているので、オルカンが投資対象としているMSCI ACWIよりも投資対象が広く分散が効いていると考えられています。信託報酬も十分に低いので全世界株式型に投資する場合、オルカンと比較して検討するのも良いかもしれません。

最近はインド株式も好調のためか、インドに投資するファンドも9位に入っています。

日経新聞が報じているように、インドの主要株価指数(SENSEX、nifty50)も過去最高値の水準です。記事にあるようにインド市場はフランス、イギリス、サウジアラビア、カナダ、ドイツの市場の時価総額も上回っています。また、インドはすでに宗主国であるイギリスのGDPを上回っていて、数年後には日本のGDPをインドが上回る予想も出ています。

波乗りうーたんは人口規模がとても大きく、これからも増えていくこと、人口ボーナスを迎えること、世界中の企業がインドでの製造拠点を計画していることなどから、インド株に興味を持っています。また、様々な種類の資源を豊富に保有し、経済成長が期待されているグローバルサウスの株も注目しています。インド株に関しては、割高を指摘する専門家もいますが、波乗りうーたんはオルカンに加えて、インドとグローバルサウスに投資するファンドも少額ながら今後も買っていこうかと思っています。

流入ランキングのトップ10で、インデックス型のファンドが4商品、アクティブ型のファンドが6商品となっています。FANG+連動のファンドは金融庁のサイトでは「アクティブファンド等」の位置づけになっていましたが、FANG+指数に連動するファンドなので、一応インデックスファンドに入れました。波乗りうーたんは、アクティブファンドのことはよく分かりませんが、トップ10の内6ファンドがアクティブファンドであることから、まだまだ人気があることが分かります。インデックスファンドとアクティブファンドが競い合って、良い商品が生まれれば、投資家にとってはそれだけ選択肢が広がることになるので大歓迎です。

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