「eMAXIS Slimシリーズ」合計14本の純資産総額が合計10兆円越え!でも、まだまだ通過点だと思う。

資産運用

三菱UFJアセットマネジメントが「eMAXIS Slimシリーズ」合計14本の合計純資産総額が10兆円を超えたことを報じています。

2017年2月27日に「先進国株式インデックス」、「国内株式(TOPIX)」、「先進国債券インデックス」、「国内債券インデックス」の4シリーズでスタートした「eMAXIS Slimシリーズ」ですが、今はeMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)「オルカン」や、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)など、いろいろなシリーズがあり、世界中の株式・債券・不動産(リート)にシリーズを使い分けることで投資することができます。また、国内外の株式、債券、リートの8資産を均等割したバランスファンド「eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)」も扱っています。
純資産総額は、例えば10人が10万円をある投資信託を購入した場合、投資信託の純資産総額は10×10万円で100万円になります。さらに株価が上がり投資信託の価値が120万円になったら、純資産総額は120万円になります。そのため、資金の流入と株価の変化が純資産総額に影響を与えます。最近の「eMAXIS Slimシリーズ」は約1か月に1兆円ずつ純資産総額が増えています。資金の流入に関しては、2024年から始まった新NISAの影響で、1人当たりの非課税枠が最大1800万円(旧NISAの一般NISA枠は、最大600万円。つみたてNISAは最大800万円。)と大きくなりました。また、1年間で利用できる非課税枠も360万円(旧NISAの一般NISA枠は、年間最大120万円。つみたてNISAは年間最大40万円。)と大きくなったので、これまでNISA口座で運用していた人が大きく買い増した影響があると思います。
株価の変化に関しては、2023年から比較的好調なので、資金の流入+株価の上昇の両方にプラスの影響が働き、純資産総額が上昇していると思います。
「eMAXIS Slimシリーズ」の中で特に純資産総額が大きいのがeMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)「オルカン」と、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)です。オルカンの純資産総額は3兆円。S&P500の純資産総額は4兆円を越えていて、この2つのファンドだけで、純資産総額は7兆円を越えています。

個人的に、残りの12ファンドで純資産総額が約3兆円というのも、シンプルにすごいと思っています…。

eMAXIS Slimシリーズが人気の理由は、既に信託報酬が最安レベルで、他の会社がさらに低い信託報酬の商品を出した場合は、追随することを「売り」にしていることだと思います。
直近では、2023年8月にオルカンの信託報酬を0.11330%から0.05765%に引き下げています。そのため、信託報酬の安い商品をあれこれ探すよりも、「とりあえず、eMAXIS Slimシリーズ買っとけば、信託報酬は最安でしょ。もしくは最安にしてくれるでしょ。」という「安心感」が他の商品にはない大きな魅力です。その安心感から、投資家がさらにeMAXIS Slimシリーズを購入し、純資産総額がさらに伸びるという循環が産まれている様に思います。
また、オルカンの基準価額は25178(2024年5月18日現在)です。設定(2018年10月31日)は10000だったので、約5年7ヶ月(67ヶ月)で約2.5倍に価値が増えています(仮に、設定日に100万円買っていたら、約250万円になってます)。年利計算で10%以上の成績を出しているので、何も考えずにオルカンを買っているだけで、この位の成績を出せていることになります。値上がりしそうな銘柄を売ったり、買ったり、チャートを見たり、四季報で企業を研究することなく、何も考えずに淡々と買い続けるだけで、この成績なら十分満足です。ちなみに波乗りうーたんはチャートも分からないし、四季報を読んでも、内容はよく分かりません。チャートを見たり、企業研究する時間があるなら、他のことに時間を使いたい派です(笑)。
確定拠出年金の株式比率が上昇している報道があったりと、今後さらに株式を利用した資産運用に注目が集まっていくと思います(少なくとも、下火になることはないと思います)。

そのため、すでに広く投資家から信頼されている「eMAXIS Slimシリーズ」の純資産総額はさらに上昇すると思っています。また、資本主義社会が続く限り、それぞれのファンドの基準価額もそれなりに右肩上がりに上がっていくと思っています。純資産総額も、それぞれのファンドの基準価額も、まだまだ通過点だと思っています。

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