最近知りましたが、ベトナムのインデックスファンドが発売されていました。

資産運用

大和アセットマネジメントのiFreeNEXTシリーズから、ベトナムのインデックスファンドが発売されていました。

ファンド名は、「iFreeNEXT ベトナム株インデックス」です。ベトナムの株価指数であるVN100指数(配当込み、円ベース)に連動する国内初のインデックスファンドです。VN100指数はベトナムのホーチミン証券取引所上場銘柄の中で、時価総額が大きく流動性の高い上位100銘柄を対象とした、時価総額加重平均型の株価指数です。このファンド1本でベトナム市場全体に投資できます。ベトナムに手軽に投資できるインデックスファンドが発売されるなんて、全く想像していませんでした。世界中の企業に投資できると思われているeMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)「オルカン」でも、実はベトナムには投資していません。それは、オルカンは世界47の国と地域の約3000銘柄を投資対象にしていますが、投資対象の国と地域は「先進国市場」と「新興国市場」のみです。ベトナムは「フロンティア市場」に分類されているため、オルカンの投資対象外となっています。

ベトナムは近年、高い経済成長を記録していて、中国以外の国や地域にも投資・生産拠点を分散させる「チャイナ・プラスワン」の有力候補となっています。ベトナムで生産して、約30億人のマーケットに輸出する機運が高まっており、『世界の工場』への成長が期待されています。ベトナムとしても「フロンティア市場」から「新興国市場」への昇格を目指しているという報道もあり、インドやインドネシアと共にかなり注目されています。

信託報酬は0.781と少し高い気もしますが、これまでベトナムに投資するファンドを購入しようと思ったら、信託報酬が1%を超える様なアクティブファンドしか無かったように思います。その意味で、信託報酬が1%を下回っているベトナムのインデックスファンドは、投資家の選択肢を確実に広げることになると思います。また、このファンドをきっかけに他社からもベトナムのインデックスファンドが発売されるかもしれません。もしかしたら、インドのインデックスファンドの様に、いろいろな会社からベトナムのインデックスファンドが発売されて、信託報酬も下がってくるかもしれません(確か、「iFreeNEXTインド株インデックス」も発売当初は信託報酬が0.781%でしたが、0.473%まで引き下げられた様に記憶しています)。
ただ、ベトナムは分類上、まだフロンティア市場のカテゴリーに位置しています。海外からの投資に対して規制があったり、地政学的なリスクもあります。そのため、ベトナムに投資する場合は、ベトナムに全振りの投資ではなく、全世界株式や米国株式にプラスして購入した方が良いと思います。

最近では、三井住友トラスト・アセットマネジメントから「SMT グローバルサウス株式インデックス・オープン」が発売されています。

このファンドはMSCIグローバルサウス・セレクト・インデックスに連動するファンドで、手数料も0.473%と低く、新興国とフロンティア市場にまとめて投資することができます。フロンティア市場も対象なので、ベトナムにも投資することができます。新興国とフロンティア市場にまとめて投資したい場合は選択肢に入るかもしれません。ただ、まだ純資産総額が約4億円(2024年7月27日)と低く、新興国とフロンティア市場のリスクを考えると、このファンドも全世界株式や米国株式にプラスしての運用が良いと思います。

波乗りうーたんとしては、フロンティア市場に投資したい気持ちはありますが、やはり経済規模が小さいのと、マイナーな分野です。ETFの上場廃止や償還といったリスクもあり、「今のところ、投資対象は先進国と新興国だけでいいかなー」と考えています(実際に、購入していたファンドが投資していたETFが上場廃止、償還されました。)。

それに、ベトナムが「フロンティア市場」から「新興国市場」に昇格されたら、オルカンの投資対象である「新興国市場」に入ってくるので、自動的にベトナムへの投資ができます。そのため、ベトナム単独の投資はしない方針です。

インドやNASDAQ100、FANG+など、以前では考えられなかった様な投資先のインデックスファンドがどんどん誕生しています。投資家の選択肢が広がる様なファンドは大歓迎です!

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