円安×株高から、円高×株安になったら…。好調の時こそ、不調の時を考える。

資産運用

大人気のeMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)「オルカン」や、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)に投資している人の多くは、含み益が出ている状況だと思います。2024年4月19日現在で、オルカンは直近1年のリターンが+41.1%、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)は+49.0%となっていて、ビックリする位の成績です。オルカンなら1年前に100万円買って放置したら141万円に、S&P500なら149万円になる計算です。成績は絶好調です。絶好調の原因は株高と円安だと思います。
株価は年初から好調で、3月には米国株式NYダウ平均株価、S&P500、ナスダック総合指数が同日に過去最高値を、日経平均株価が過去最高値を記録したりと、本当に絶好調でした。また、オルカンが連動している指数であるMSCI ACWIも、2月には21の国・地域で高値をつけていて、インドやフランス、ドイツなどは最高値更新も記録しています。年初から日本、米国、欧州、インドの株価は特に好調だった様な気がしています。

為替は年初から円安に進み、1ドル154円台(2024年4月19日)と34年ぶりの円安を記録するなど、歴史的な円安です。日銀によるマイナス金利解除で実質利上げ、アメリカもインフレ沈静化に伴う利下げの予想、以上の理由から日米金利差の縮小が予想され、円高に振れるだろう…、このような流れで円高に振れそうな気もしましたが、マイナス金利を解除しても全く円安が止まらない現状です。

円安に振れると、オルカンなどの円建ての海外資産の価値が増えます。逆に、円高になると円建ての海外資産は減ります。例えば、1ドル150円から1ドル120円になったら、海外資産の評価額は30%減ります。2011年には過去最大の円高を記録していて、1ドル75円台の時もありました。現在は1ドル154円台で推移しているので、仮に過去最大の円高に振れた場合、株価は変わらなくても、評価額は約半分になります。仮に過去最大の円高に、株安も加われば評価額はさらに減ることが予想されます。実際にリーマンショックの時は、記録的な株安と円高のダブルパンチで大きな損失を出した投資家もいると思います。
しかし、逆にその様な円高×株安の時は外国株などのリスク資産(オルカンなど)は安く購入できるので、絶好の買い場になります。円高×株安の時に、折角買ったリスク資産を売却してしまうと、そこで終わってしまいます。そのため、株価の調子が良い時に自分のリスク資産を計算して、株価が暴落しても落ち着いていられるような「リスク資産の量」に調整した方が良いと思います。最近は株高×円安の状態なので追い風に、追い風が吹いている状態です。ひょっとしたら、リスク資産が自分の想定以上に増えている可能性があります。調子の良い時にリスク資産を売却するのは含み益の売却で、気分も悪くないと思いますが、不調時の売却は損切りになってしまう可能性もあるので注意が必要です。

波乗りうーたんは暴落しても、落ち着いていられる「リスク資産の量」として、「現在の評価額の半分になっても耐えられるか?」ということをいつも考えています。半分になったら耐えられない状態ならば、リスク資産を持ち過ぎているので、売却しリスク資産を減らす必要があると思います。今のところは、リスク資産が半分になっても耐えられると思っているので、これからも毎月の積み立て投資メインの資産運用を続けていきます。
オルカンが連動しているMSCI ACWIや、米国株式のS&P500は、一時的な暴落を経験しても、なんだかんだで右肩上がりで成長しています。株は利益を生み出すものなので、資本主義が続く限り、MSCI ACWIやS&P500など指数は右肩上がりで上がり続けていくものだと思っています。同時に、その様な所に資産を置いておけば、資産は増えていく可能性が高いと思っています。

最近では、中東のイスラエルとイランの揉め事が表面化し、日経平均株価にも影響が出ていると言われています。また、日本は中東に多くの原油を依存しているため、原油価格が上がれば、様々なモノの値段が上がり、インフレが加速するかもしません。歴史的な円高の時もあれば、歴史的な円安の時だってあると思っています。なかなか見通しが立たない未来ですが、波乗りうーたんはeMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)「オルカン」を淡々と買っていきます。株価が急落しても、暴落しても、これまでの投資手法(とは言っても、買ってそのまま放置するだけ…)で築いてきた含み益と、オルカンへの信頼感が守ってくれます。
ただ、リスク資産を持ち過ぎて、不調時に売ってしまわないように気をつけたいと思っています。

※少しネガティブなことを書いてしまいましたが、「これから急落がくる!」とか、「円高になる!」とか、その様なことではなく、ただ、「リスク資産の確認をして、急落や暴落した時に慌てないようにしよう!」というのが、1番伝えたかったことです。波乗りうーたんとしては、そもそも、未来の株価も為替も全く予想できないと思っています。

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