日銀総裁「インフレ状態にある」と発言。インフレは、現金に大打撃を与える可能性あり。

お金の話し

日銀総裁が「インフレ状態にある」と、衆院予算委員会で発言しました。また、「去年までと同じような右上がりの動きが続くと一応、予想している。」とも述べているため、物価は上昇を続ける可能性があります。

確かに2022年頃から、原油価格の高騰や、円安の影響で輸入品を中心に価格が上がっています。最近はコンビニのアルバイト募集の時給や、コンサートのチケットの価格が上昇したりと、資源の高騰や、円安とはあまり関係が無さそうなサービス関連の値段も上がっています。

波乗りうーたんが物心ついてからは、世間はずっとデフレ気味です。20年位前の話しになりますが、マクドナルドの59円のハンバーガー(2024年2月23日現在 170円〜)や、吉野家の牛丼1杯280円(2024年2月23日現在 468円)の時代を強烈に覚えています。「値上げは悪いこと、安いお店が高評価」という時代を生きてきました。そのため、物価が上がり続ける世界というのを経験したことがありません。インフレに対する抵抗力はほぼ皆無に等しいです。
では、インフレになるとどうなるのか?と考えると、真っ先に現金・貯金に大打撃を与えると思います。もしも1年で2%の物価上昇が起きれば、2%分現金の購買力が落ちます(今年100万円の現金が、来年は実質98万円の価値になる)。銀行の普通預金に貯金しておけば、その資産全体の価値が2%下がります。物価が上がり続けても、金利が物価上昇並みならば問題はありません。しかし、現状の金利は0に等しいため、銀行に現金を貯金しておけば、価値はどんどん減っていきます。

波乗りうーたんは、祖父母や親に、「貯金しなさい!貯金、貯金、貯金!」と厳しく教育されました。加えて、祖父母や親の世代はバブル絶頂期からのバブル崩壊を経験しているため、株に対して拒否反応を示していました。特に祖父はバブル崩壊でかなり損をしたらしいです。詳しいことは怖くて聞けませんでしたが…。

そんなこともあり、波乗りうーたんは、ほんの数年前まで現金が最高の資産、貯金が最高の資産運用だと思っていました。確かにデフレや、物価が上がらない世界ならば、現金は最高の資産かもしれません。特にデフレ時の最高の資産は現金だと思います。だって、ノーリスクで資産の価値が上がり続けるのですから。
今となっては、祖父母や親たちの「現金最高主義」はよく理解できますが、日経平均株価も史上最高値を更新したり、日銀総裁のインフレ発言もあり、これからは現金だけで本当に良いのでしょうか?

インフレに強い資産としては金や株式が挙げられます。金は採掘量が非常に少ないので、希少価値があります。そのため、物価上昇時には価値が上がる傾向があります。
また、株式もインフレに強い資産と言われてもいます。理由としては、インフレ下でモノ・サービスの価格が上昇すれば、企業の売上が上がりやすくなり、収益の上昇が期待できるからです。 その結果、株価が上昇する可能性が高まります。さらに、海外の通貨を持つことで円安リスクにも対応をできます。

波乗りうーたんは当初、「とにかく資産を増やす」という目的でオルカンの購入を始めました。しかし、歴史的な円安や思わぬインフレが起こり、最近では「資産を増やす」意識よりも「資産を守る」意識の方が強いです。
物価が上がり、生活防衛費(現金などの無リスク資産)の方は目減りしていますが、リスク資産(オルカンメインのファンド達)は大きな利益を上げていて、資産を増やすことができています。リスク資産が、まさか「資産を守る」目的に変わったのは自分自身でもビックリしています。

日本は米国と比較して、株式投資には消極的と言われてもいます。そのことに対して、まるで日本人が株式投資をしないことを悪い論調で評価されている気がしています。しかし、それもそのはずで、過去のバブル崩壊で痛い目を見たことと、物価が上がらず、賃金も上がらず、むしろデフレ気味の状況下で、「積極的に株式投資しよう!」という掛け声の方が無理があるように思います。
米国では、インフレが当たり前なので、「現金の価値が下がる前に、株を買おう!」というのは当たり前の発想かなぁ、と思います。
この差が、日本と米国の株式投資に対する意識の違いに表れているように思います。

しかし、ついに日本でもインフレになる兆候が見られます。日銀総裁の発言は、現金という資産の価値について考える良い機会だと思います。

それにしても、まさか日本が「インフレ状態になる」可能性なんて、考えられませんでした。恥ずかしながら、日本はずっと物価が上がらない国だと思っていました…。
本当に何が起こるか分かりません…。

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