オルカンか、S&P500か。波乗りうーたんの考え。

資産運用

先日発表された投資信託の資金流入ランキングで、オルカンと「eMAXISSlim米国株式(S&P500)」の流入額が他のファンドの流入額を圧倒していました。
波乗りうーたんはオルカンを購入していますが、資産運用を始めた頃は、「オルカンか。S&P500か。」で悩んだこともあります。そのため、今回はオルカンとS&P500について、思っていることを書きたいと思います。
S&P500はアメリカを代表する株価指数で、GoogleやAmazon、Microsoftなどのアメリカ企業に分散投資することができます。「アメリカ企業にしか投資しないの?」と思われるかもしれませんが、アメリカの企業はグローバルに展開しています。
例えば、波乗りうーたんは日本で生活していますが、日本のファーストフードチェーン最大手は「McDonald」。日本で最も普及しているパソコンのOSを作っているのは「Microsoft」。クレジットカード最大手は「VISA」。その他にも、スマホのOSを作っているのは「Apple」「Google」。ジュース製造の最大手は「コカ・コーラ(日本法人)」。などなど。アメリカ企業が日本市場に根付いているため、日本市場でしっかり稼いでいます。
今後も、インド、インドネシア、ベトナム、ナイジェリア、などの新興国では人口が大幅に増える予想です。その地域でもアメリカ企業は進出し、日本の様にその地域の市場に根付くと思います。そして、その地域の人がスマホやパソコン、クレジットカードを使用すれば、アメリカ企業はしっかりとその市場で稼ぐことができます。
このように、S&P500に投資すれば、「全世界の市場の利益を得ることができる。」ということです。
それに、過去の成績を振り返っても、基本的にオルカンよりもS&P500の方が良い結果になっています。こちらは、2008年1月27日〜22年3月11日までの比較データです。「おっさんずログ」様のサイトからの引用です。


引用元
https://toruoka.xyz/220315-all-country/

2008年からの約14年間で、S&P500は約3.3倍に増えています。一方、オルカンは1.9倍に留まっていて、このデータを見る限りS&P500の方が投資対象としては良いような気がします。
しかし、波乗りうーたんはいろいろと考えた結果、結局オルカンを購入しています。

S&P500は本当に良い投資対象だと思いますが、波乗りうーたんはオルカンをメインに購入しています。波乗りうーたんのS&P500に対する不安としては、投資対象が「アメリカ株式のみ」になってしまう点です。
1つの国の株式に投資する例として、1989年に日経平均株価に連動するインデックスファンドを購入した場合について考えてみます。日本の日経平均株価は1989年の最高値から、これまで最高値を更新できていません。仮に1989年に日経平均に連動するインデックスファンドを一括購入した場合も、コツコツ積み立て投資をした場合も、大きな利益は出ていないと思います。
なぜ日経平均株価に30年投資しても利益が出ないのか。それはシンプルに1989年以降株価が低迷したことです。しかし、利益が出ない原因は「株価の低迷」という「現象」だけでしょうか?波乗りうーたんは「日経平均だけに連動するインデックスファンド」に投資した「手法」にも大きな問題があると思っています。30年前に日本市場だけでなく、msci acwiなどに連動する全世界株式に投資していれば、大きな利益を得られたはずです。「ファンドの海」のサイトによると、msci acwiのリターンは20年平均で年利+9.7%です。

このことから、波乗りうーたんは1つの国の株式に投資することに対して不安を持っています。確かにアメリカの企業はグローバルに展開していますが、これからも本当にグローバルに展開できるのか?今後も新しい商品やサービスを開発し続けることができるのか?・・波乗りうーたんは不安を持っています。
その点、オルカンの様に投資先を分散させることで、どこの国の市場が成長してもある程度利益を取り込むことができます。また、低迷している市場に対しては「逆張り」の意味も込めて、ある程度投資することができます。通貨の種類も分散できるので、ある程度の為替リスクにも対応できそうです。波乗りうーたんは、株式市場でどんなことが起きても「ある程度」対応できそうなオルカンの方がS&P500よりもよい投資先と捉えています。
また、オルカンの信託報酬が0.0572%、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)の信託報酬が0.0935%とオルカンの方が若干低い点も、オルカンをメインの投資先に決めた理由です。

1つの国の市場に投資するのではなく、いろいろな市場に分散投資する方が、波乗りうーたん的に何となく良いような気がする、これがオルカンに投資している理由です。
しかし、先程のオルカンとS&P500の過去のデータを比較すると、強いアメリカを他の国が足を引っ張っていると捉えることもできます。また、広大な国土と、豊富な資源を持ち、人口も増え続けることが予想されているアメリカに期待するならば、S&P500に投資しても良いと思います。また、オルカンの中身は「三菱UFJアセットマネジメント」のサイトに公表されている様に約60%がアメリカです。


引用元
http://emaxis.jp/fund/253425.html

そのため、オルカンに投資するか、S&P500に投資するかの判断は、個人の考え方や好みで決めて問題無い様に思います。正直、どちらも良い投資対象なので、よく分からなければ、両方半分ずつ投資することも検討しても良いと思います。
1番良くないのは、「オルカンか、S&P500か、どうする。」と悩んで、投資を始めないことです。
悩むのは後で!とりあえず資産運用を始めてみることが1番大事なことだと思います。

※波乗りうーたんの主観マシマシの内容になっています。異論や反論はあると思いますが、どうかお許しください。

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